緊急事態宣言解除後の患者受療動向アンケート

2020 年 7 月 13 日

 メディカル・データ・ビジョンは、新型コロナウイルス感染拡大を防止するための政府の緊急事態宣言が5月25日に解除されて以降、患者が医療機関をコロナ禍以前のように受診しているかなどを調べるアンケート調査を実施しました。その結果、同宣言解除後、約4割の病院で患者数が回復し「改善した」、約5割で減少したままの「現状維持」、約1割でさらに減少し「悪化した」ことなどが分かりました。

 このアンケートは6月30日から7月6日までにWEBで実施。MDVの経営支援システム「EVE」「Medical Code」を活用していただいている病院約900を対象にしました。有効回答数は124でした。アンケートの結果、患者数が回復し「改善した」のは46病院(37.1%)だったのに対して、減少したままの「現状維持」は64病院(51.6%)。患者数がさらに減少し「悪化した」は13病院(10.5%)でした。「分からない」は1病院(0.8%)でした。

■各病院の対応は、「病・診連携の強化」「ホームページの内容改修」が上位

 患者が受診控えなどをしないよう、病院としてどのような施策を打ち出しているかを複数回答で聞いたところ、一番回答が多かったのが、「病・診連携の強化」の63件で、続いて感染防止対策などを告知する「ホームページの内容改修」の55件、などと続きました。このほか、オンライン診療の導入を検討している病院もありました。

 以下に、自由記述で寄せられた皆様のご意見を列挙します。

・感染対策の強化、維持
・動線を分けた発熱外来、空床準備
・手術等の制限解除
・診療報酬の臨時対応のもれない算定
・救急患者の積極的受入、救急搬送を断らない
・レスパイト入院促進
・病棟長制度を導入し、稼働をコントロールしようとしている
・検査体制(PCR、唾液、抗原検査)の充実
・術前PCR検査の拡大
・玄関での発熱トリアージ、建物外での発熱者等診療
・オンライン診療の導入検討、実施
・オンライン面会の実施
・法人内病院でコロナ患者受入れの役割設定
・トリアージ病棟設置
・発熱外来、専用待合室の設置
・入院患者の面会制限(例:家族1人)

■診療報酬での手当、空床補償などを要望

 政府や自治体などへの要望を自由記述で書いてもらったところ、補助金や診療報酬で手当してほしいとの声が目立ちました。具体的には「重点医療機関となったことによる風評被害の損失補填」「感染症対策に係る費用・設備投資に対する補助金」「新型コロナウイルス感染症患者受け入れに伴い、患者抑制をした減収分の補填」「病棟内の一部に感染症患者を入室させた際、同一フロアで他疾患の患者が利用に同意せず、結果として病棟単位で空床になってしまったことなどへの補償」といった声が聞かれました。

 以下に、自由記述で寄せられた皆様のご意見を列挙します。

・感染症対策に係る費用・設備投資に対する補助金
・新型コロナウイルス感染症患者受け入れに伴い、
 患者抑制をした減収分の補填
・病棟内の一部に感染症患者を入室させた際、
 同一フロアで他疾患の患者が利用に同意せず、
 結果として病棟単位で空床になってしまったことなどへの補償
・現診療報酬では余裕を持った感染症スタッフの確保は困難なため、
 発生時の金銭補助と平常時の人的補助の両立が必要
・新型コロナウイルス患者受入れに必要となる施設改修、
 機器整備などへの助成
・個々に実態を把握した上での適切な補填
・コロナ関連の診療費全額負担。未収が多発し、請求業務に追われている。
・無利子貸付金等の運転資金
・諸手続きの簡略化
・包括支援事業申請の簡素化及び保障の担保
・国や自治体で重複する報告の一元化
・コロナ患者の診療報酬アップだけではなく、
 時限的で構わないので診療報酬全体のアップ
・軽症患者を受け入れている医療機関や病床を確保している
 医療機関の診療報酬アップ
・施設基準緩和の拡大(患者比率、職員比率、夜間看護師等全般、
 手術等の件数など基準全般)、経営支援策(補助など)、
 DPC係数の据え置き(R3年度)
・診療報酬のコロナ適応範囲拡大
・働き方改革への特例措置拡大
・診療報酬施設基準の緩和
・混合診療への規制緩和
・地域包括ケア病棟での受け入れに対する優遇措置
・重症度・看護必要度の経過措置の延期
・診療報酬や係数、税金を基準とした継続的な支援策
・税制優遇
・医療機関受診に対する患者不安の払拭
・感染症専門病院の設置
・感染専用病床の確保・整備
・感染対応医療機関に対する宿泊所(ホテル)借り上げ
・検査体制の精緻化と大規模検査センターの設置
・陽性患者だけを受け入れる病院を作ってその病院に
 スタッフを派遣するようにしてほしい

 

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