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ちゃんと知ろう自分のカラダ
鉄欠乏性貧血編 若年の女性では、月経過多や子宮筋腫などで鉄欠乏性貧血を来すことがあり、鉄欠乏性貧血は珍しい疾患ではありません。しかし、医師の目線では、鉄欠乏性貧血は非常に注意深い診療が必要な疾患です。特に男性や、閉経後の女性に鉄欠乏性貧血がある場合には、その原因に細心の注意を払う必要があります。 その理由は、鉄欠乏性貧血の原因の1つに「がんからの慢性出血」が潜んでいるからです。がん
11年連続ワーストの沖縄県 健診結果の有所見率を都道府県別で見ると、2021年は70.4%となった沖縄県が、11年連続でワーストを続けています。全国平均は58.7%でしたが、有所見率の高さは沖縄県だけの問題ではなく、すべての日本国民にとって対岸の火事ではありません。 病気を早期発見、治療するための仕組み 二次世界大戦の影響が残る1940~1960年代、沖縄県民の栄養
筆者が診療に携わる中で、最も怖いと感じてきた疾患が脳卒中です。その理由は、脳卒中は非常に急に発症し、突然、人を寝たきりにしてしまう疾患だからです。 歩いたり、食べたり、話したり、今まで人間として当然のようにできたことが、ある日を境に、できなくなるのが脳卒中です。脳卒中はある日、不意に襲いかかってくる疾患であるため、人は何も準備をすることができず、人生が一変してしまいます。後遺症が残ると
医師 加藤 開一郎 全ての物価が上昇傾向にある昨今、老後の生活費のための資産運用という言葉もよく耳にします。一方、「体が資本」という言葉があるように、筆者は健康な体も大切な資産だと考えており、体の資産価値を減らさないことが重要だと考えています。健康な体は、労働を通じ収入を得る機会をもたらし、病気による大きな出費を減らし、働