ticker
ちゃんと知ろう自分のカラダ
■医療ビッグデータで直近10年間の認知症患者数推移を抽出 メディカル・データ・ビジョンは、9月21日の「世界アルツハイマーデー」を前に、直近10年間の認知症患者数の推移などを抽出しました。 今回の認知症患者数などに関するデータの調査対象期間は、2014年4月から2024年3月までとしました。施設数はその期間でデータの揃っている197でした。その中で、国際疾病分類(ICD-
医師 加藤 開一郎 はじめに 現代社会において、認知症は高齢化とともにその罹患率が上昇し、深刻な健康問題となっています。進行性の脳の疾患である認知症は、単なる物忘れとは異なり、記憶や思考、行動に影響を及ぼします。そのため、認知症は、早期に診断し、病型に適した治療を開始することが、患者本人はもとより、家族や社会全体
内科外来や救急外来で遭遇頻度の高い所見の1つに「血尿」があります。診療する立場では、「血尿」は非常に神経を使う所見の1つです。それは血尿を来す背景に「がん」や「腎機能低下を来しうる腎疾患」など重篤な疾患が潜んでいることがあるからです。特に尿路系のがんは、自覚症状が少なく血尿が唯一の所見であるケースも少なくありません。尿検査は腎疾患のスクリーニングと同時に、尿路系の悪性腫瘍のスクリーニングも兼ね
大腸がんになる人は40歳代から増え始め、国立がん研究センターの2019年のデータによると一生涯で男性は10人に1人、女性は12人に1人が診断されると推定されています。検診で要精密検査(要精検)と判定されても結局、医療機関を受診せず、早期治療の機会を逸しているケースもあるでしょう。 大腸がんの早期がん(ステージ1)で治療すれば5年相対生存率(全がん協生存率、2011年~201